つつましさに秘された和の美意識を湛えながら空間を造り上げるモダニズムのフォルム。
懐古ではなく最新の日本回帰である和モダンの世界を堪能する。

想いの一部を隠すことで、その背後の奥行きを演出する和の心。茶道の侘びと寂びの心象空間に、主人の心の平穏と客へのもてなしの想いが宿る。
和モダンは、シンプルモダンとは一転して空間を抑揚する。アンバーライトが和紙をあつらえた壁面を反射して、なお柔らかい光へと生まれ変わる。


障子越しに映える自然光も格子の影を通り、コントラストの強いカラースキームの空間を重ね塗りしていく。癒し、やすらぎとは空間の想像的な奥深さが与える心象効果ではないだろうか。
テラジマアーキテクツの和モダンは粋である。抑揚された空間にテンションをつくる大胆かつ上品なふすま紙。琉球畳と天井の板の目を映す和紙のシーリングライト。土間と吹き抜けによる縦への開放を強調したエントランス。敷石の配色にアクセントを与えるししおどし。


侘びとさびに裏打ちされた“粋”が都会の大人たちを愉しませる空間を創造している。

0 件のコメント:
コメントを投稿